30歳を過ぎても親元を離れない若者が増えている。
娘の恋人が居候のように同居する家庭もある。
子離れできないでひたすら干渉し続ける親もいる。
何かに依存することで、誰かに寄生することで、安心してしまう人々の価値観とは?


ものがたり
 3LDKの高見家に住むのは、会社勤めのお父さん、専業主婦のお母さん、バリバリキャリアOLの娘、大学生の息子。一見どこにでもありそうなフツーの一家だが、最近は少し様子が変わってきている。お父さんはプラモデルに夢中だし、お母さんは携帯メールで出会い系サイトめぐり、娘は年下でフリーターの彼氏を部屋に住まわせ、息子は大学も行かずに引きこもり。おまけにサプリオタクの隣のおじさんが、我が家のごとくしょっちゅう出入りしているという現状。
  そんなある日、お母さんのお母さんが、アキレス腱を切ったことを理由に同居を求めてやってくる。なんとか同居を断りたい高見家だったが、追い打ちをかけるようにお父さんのお父さんまでもが独り暮らしの家を売り払い、同居を求めて乗り込んで来た……。
  それぞれの言い分が交錯する中、家族会議が開かれた。結局、お父さん、お父さんのお父さん、お母さん、お母さんのお母さん、娘、娘の彼氏、息子、という7人が一つ屋根の下、窮屈な雑居生活を始まめることになってしまったのだが、お母さんのお母さんのギプスはいっこうにはずれる気配はなく、お父さんのお父さんはどんどん傍若無人になってゆく……。
すっかり居心地の悪くなった高見家。お母さんはますますストレスがたまり、お父さんと息子は衝突し、老人たちはいまだ孤独な生活の不安に悩まされている。そんな過密状態の家の中で、パラサイト族たちは、「自分のよりどころ」をうっすらと考え始め、「パラサイト」に終止符を打つべく、高見家を出ていくという結論をだしたのだった──。
東京公演 お客様の声より
■人と空間がパズルのようにコロコロと分割され、変化していく。まるでマジックを見ているかのようでした。そんな不思議空間なのに、舞台は「ある家」というこれまた不思議。圧倒、鳥肌です。最後の暗転にものすごく感動しました。 (男性・高校生・17才)

■なんかすごかった!私の人生観変わったかも。きっとこの後、この家族は幸せになるんだろうなと思う。こういうテーマ、大好きです。ちょっと頑張ろうと思った。夢とか、生活とか、自分とか。 (女性・高校生・18才)

■家族ってただあったかいだけのものではなく、すごく冷ややかで重いものなのか?イヤ、そうでもないのかなぁ……って感じです。 (男性・会社員・25才)

■ユーモアがありながらも社会性の高いテーマで興味深かったです。  (男性・67才)

■家全体という設定で、セットがすごく面白く、どこで誰が何をやっているかがすぐわかるし、中心にいない役者さんたちも常に舞台上に存在しててすごいと思いました。細かいセリフまで気を抜けない面白さでした。自分も「らしさ依存」予備軍かも……。(女性・20才・学生)

■一つのテーマを様々な年齢層の立場から演じ、問題を投げかけていたので幅が出て良かったです。私も専業主婦なので、なんだかいろいろと考えさせられたというか……涙が出ました。パワーをたくさんもらえる素敵なお芝居でした。(女性・主婦・34才)



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劇団一跡二跳

e-mail: isseki@m5.gyao.ne.jp / 制作:岸本 匡史