2000年1月-2-
    10 January 2000
学校が再開されました。春学期(Spring Term)です。週末はもっぱら宿題に追われて過ごしました。 今日久しぶりにクラスメートに会い、授業を受けて、定例の月曜の午後の講義演習(実際の大学教授による講義。これが聞き取れないと大学院に行っても意味がない)、 その後、クラスに戻って講義についてのディスカッションという前学期同様のスケジュールでした。 久しぶりだったのでちょっと疲れましたが、おや、だいぶ言っていることがわかるじゃないかと厚かましくも思ってしまいました。

    11 January 2000
今日締め切りの1,000wordsのエッセイ(小論文)を無事に提出。恥ずかしながら内容はというと実にくだらないことを長々と書いただけ。 この学期が終わるときには2,000wordsエッセイを書き上げていなければなりません。これは大変です。 また、もう少し内容のあることを書かないとランゲージセンターの卒業さえ怪しくなるかも知れません。 いつまでものんびりやっていたら駄目ですね。
今日、年賀状が届きました。三の会の会員の方からです。この場を借りてお礼申し上げます。 勝手にロンドンにやってきて劇団のメンバーには迷惑をかけ通しなのですが、メンバーからはロンドン公演を実現してくれれば文句を言わないよと脅され続けております。 まだまだロンドン公演どころではありません。英語にこんなに苦しめられるとは想像以上でした。 イギリスに暮らせば英語がぺらぺらになるというのは幻想です。 中学生以下で、現地の学校に通う機会のある子どもさんの場合は別です。 大人になってからだと母国語以外の言語はこつこつ勉強するほかに上達する道はないと思います。 もちろん個人差はありますが。ただ日本にいるよりは英語に触れる機会は確かに多いです。英語学校も多いし、テレビ、ラジオ、舞台も英語、さらに恋人や友人を作れば上達も早いことでしょう。 でも、ただ触れているだけでは不十分です。逆に言えば、日本にいても英語は上達すると思います。 全ては本人のやる気次第です。以上は毎度ながら自分に言い聞かせている文句でもあります。だれかお金がかからないで楽な道があったら教えて下さい。

    12 January 2000
学校の隣の敷地にあるWaterstone(ウォーターストーン)という書店はEFL(English as a Foreign Language)コーナーが充実しています。 ランゲージセンターの隣だから納得できます。この書店の演劇コーナーで面白い本を見つけました。 1999年にニューヨークで出版された'STANISLAVSKI for Biginners' (初心者のためのスタニスラフスキー) という本で、何とコミックなのです。 これはBEGINNERS DOCUMENTARY COMIC BOOKというシリーズのひとつ。私の感覚だと漫画というより全ページイラスト入りの英語の本なのですが英語も比較的分かりやすいです。 紀伊國屋で入手できると思います。興味のある方のために出版社名を書いておきます。Writers and Readers Publishing,Inc.

    14 January 2000
昨年の手帳を見て、ちょうど今週初めから英語学校に通いだしたことを思い出しました。 そして最初の週だけ集中的に英語に触れようと、マン・ツー・マンのレッスンに5日×3時間通ったのでした。 収穫は外人恐怖症からの脱出だけだったと思います。 その後、週2回2時間の英会話教室に移ったときは、私のクラスはビギナーとエレメンタリーの中間でした。 本当に20年のブランクは大きいです。思えば英語は高校時代好きな教科だったし、受験勉強も必死でしました。 しかし、英会話は殆ど経験ありませんでした。(これは私だけの経験ではなく少なくとも私の世代は読み書き中心の英語教育だったと思います。) そして、テレビから聞こえてくる英語は音楽以外の何ものでもないと何度途方に暮れたことでしょう。 1年経って、テレビから聞こえてくる英語であれば、知っている単語だけはキレイに聞こえるようになりました。 もちろん語彙力が相当不足していますから完全には理解できません。 それを想像力(これが一番上達したかも)で補って、更にインターネットで国際ニュースを読んで、気が向いたら夕刊を買って辞書を片手になんとか世界(と日本)の情勢についていこうとしております。

    16 January 2000
ロンドンにはたくさんの英語学校があることは再三書いてきましたが、英語学校に通っただけで必ずしも英語がぺらぺらになるわけではありません。 当たり前のことですが英語学校にはイギリス人は先生しかいないのです。ホームステイもステイ先の家庭次第だそうです。 そしてイギリス人は恐ろしく日本人に似て恥ずかしがり屋で、見知らぬ人とすぐに仲良くなったりしません。 イギリス人の友人を作ることができる場所は、大学か仕事先か趣味の教室かでしょうか。そして、私も在英1年経っても友人と呼べるイギリス人は殆どいません。私の家庭教師の先生くらいでしょうか。 家庭教師と言うのもヘンですが、もう10ヶ月も通っているプライベートの英会話教室があるのですが、ここのコーディネーターがとってもいい人で学校に通いだしてからも変わらず通い続けております。 ここでは完全に英会話中心です。今の学校はアカデミック英語中心なので英会話はなかなか上達しないのでその分を補っています。 アカデミック英語というのは、論文を読んだり書いたり、講義を聴いたり発表したりするのに必要な英語というのでしょうか。 何せ大学・大学院準備校なものですから。何にせよ、語学留学、大学院留学に興味のある方は私の判る範囲でアドバイスできます。劇団宛にメール下さればお返事いたします。
また、私のお気に入りのウェブサイト(留学、英語関係)をご紹介します。
「あ、留学しよう!」
「英語と闘うぺぇじ」
イギリス情報サイト「葉桜」
「Life is but a dream.」


    17 January 2000
今朝は久しぶりに霧が出て、窓から遠くを見渡すといつもは見える遠くの建物がすっかり霞んでおりました。 霧の都ロンドンという言葉がつい出てきます。そういえば、昨年のモネ展では、霧に煙るロンドンブリッジやテムズ川の景色が展示されていたのですが、モネは霧があるからロンドンは魅力的だと言ったそうです。パンフレットに書いてありました。
毎日少しずつ日が長くなってきました。今日は4時半でもまだ日が暮れてしまわなかったです。
テレビをつけたまま、この日記を書いていたら、インタビューに答える日本人の言葉が耳に飛び込んできました。やはり日本語は他のことをしていても聞こえてきます。振り返るとそれはBBCニュースで、画面一杯に神戸大震災の慰霊碑が映しだされていました。もう5年になるのですね。そして、彼の言葉が小さくなり、追いかけるように英語に訳されていきます。それをまた日本語に置き換えて何とか理解しようとニュースに専念しました。知っていることは比較的理解できるものです。

    19 January 2000
久しぶりに美容室に行きました。これまでどおり日本人の経営している美容室に行ったのですが、その理由は日本人の髪質は堅いので、美容師に嫌がられると聞いていたから。 本当かどうか判りませんが、冒険する気がありません。 それに今でこそ、下手な英語で何とか自分の言いたいことを言おうとするようになりましたが、以前は言いたいことが言いたくても英語がさっぱり出てこなかったですから。  それに相手の言うことが判らなかった。これが一番大きいですね。今は判るのかというと、判らないところが判るということでしょうか。
よく「何年イギリスに住んでますか」と聞かれて、「1年です」と答えると、「それでは英語はぺらぺらでしょう」と言われます。  ハッキリ言います。1年でぺらぺらになることは出来ません。もちろん子供と英語の素養のあるかたは別です。もちろん1年あれば用が足りる程度にはなります。 もしここに英語には無縁の私の両親が私を訪ねてきて、私が二人をレストランに連れていって、ウエイターに注文している様を見れば、両親は私が英語が「ぺらぺら」だと感動してくれることでしょう。 その程度の「ぺらぺら」です。 英語に限らず、どんな言葉も母国語でない限り、苦労して努力して修得するしか道はないように思います。
ところで今の私の髪型は手入れがあまりいらないので気に入っています。

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劇団一跡二跳

e-mail: isseki@m5.gyao.ne.jp / 制作:岸本 匡史