1999年3月-2-
    1999年3月12日(金)
 日本人の多い英語学校をやめて、アダルトスクールに行く準備を始めました。 在英日本人向けの新聞がいくつかあるのですが、ごらんになったことがありますか? 日本のニュースやイギリスのニュース、エッセイや特集記事を日本語で提供するタブロイド版の無料新聞で、 広告収入で経営しているようです。この中にあるclassifiedが私たちの情報源のひとつです。 求人、貸部屋、レッスン、売ります買います、などの個人情報が載っていて、 この中からプライベートレッスンを探し出し、比較的安いレッスンを受け始めております。 ちなみに英語プライベートレッスンの相場は1時間£10〜£15くらいでしょうか。 私は友人と2人で先生1人というプライベートレッスンを探し出しました。 正確に言うと彼女が見つけてくれて一緒に行こうと言うことになったのですが。 1時間一人£6ですから割安です。1時間英語ばかりで会話していると疲れます。 でも、来た頃に比べればずいぶん焦らなくなりました。その分だけ相手が言っていることに集中できます。 日常よく使う単語は自然と覚えていきます。単語帳で出てきたLost Property(遺失物預り所)も実際なくしものをして頭に刻み込まれました。 おととい、バスに辞書を置き忘れてきたのです。週明けLost Propertyに行かなくては。

    1999年3月14日(日)
 今日はU.K.の母の日です。3月の第2日曜日ということでしょうか。日本と違っていてびっくりしました。父の日は同じですけれど。  先週から日本から友人がBath(バース)に英語留学でホームステイしています。 彼女から電話があって、バースでダンスの公演があるから一緒に観ないかとのこと。 夫は快く送り出してくれたので、はじめてBritish Railwayに乗りました。Paddington駅から直通電車で約1時間30分。 とても美しい町です。この町は、The Romans Bathで有名で、これは約2000年前にローマ人によって造られたというローマ浴場の跡です。 一時荒廃した後、18世紀に治癒のために鉱泉を飲むことが流行して、上流階級の人々がこぞって訪れたそうです。 当時の名残の残る博物館、バース寺院など見所も多く、近くにあるソールズベリーはストーンヘンジで有名です。 午後4時からのマチネは15分近く開演が遅れました。 お客さんは通路に待たされながら、そりゃあぶつぶつ言ってるかもしれませんが、実にのんびりアナウンスを待っておりました。 この国ではいつでも礼儀正しく列(queue)をつくります。ダンスはとても楽しめました。 前から3番目のど真ん中で結構見やすい席で、バースにひとつだけだという劇場は満員御礼でした。 スコットランドの伝統的なダンスにタップ、ジャズダンス、それにクラシックバレエをミックスして、 歌あり楽器の演奏あり何でもありのカンパニーでした。終わり次第、急いで駅に向かい、無事帰途につきました。

    1999年3月15日(月)
 意を決してWestminster Adult Education Serviceの中から、ELF Courseにある電話番号に電話しました。 もう、大変。相手の英語が聞き取れない。 私、"How can I join your course? "ビギナーさえ厳しいんじゃないかと思うほどのろのろと。 でも、気持ちよく"Of course." その後も聞き取れないながら、どうも直接来いといっているらしい。 "18th March,half past 12..."で、名前と電話番号を聞かれました。 "OK.Thank you very much.""You're welcome." 大勢の前で劇団紹介をしてくれといっても滅多にあがることもないというのに、もう心臓ばくばくものでした。 これというのも、英語を学びたい外国人とお知り合いになりたいという気持ちから。 なかなか現地の人と出会う機会がなく、日本人ばかりと接していたら、 せっかくロンドンに住んでいる意味がなくなってしまいそうで・・・。 無事入学できたら、また報告します。

    1999年3月16日(火)
 夕方からお友達の家に行く。面白いものを見せてもらった。 彼女のご主人がE-mailで送ってもらった「団子三兄弟」の1番と2番の画像である。 日本で今流行っているんだと、日本からのエアメールやら週刊ジャーニー(ロンドンで毎週発刊されている無料の日本語新聞。 芸能欄が充実しているためか発売日にすでに無くなってしまう)でもその噂で持ちきりだった。 感動!!でも、確かに可愛いけれどなぜそこまで売れる?だんだん浦島花子さんになりつつある自分が怖い。 日本に帰国したら、しばらく東京に着いていけないかもしれない。そんなことを考えました。

    1999年3月17日(水)
 英国婦人会が企画した「バイオリン独奏会」を夫の会社の奥様と聴きに行った。 身近でバイオリンの演奏を聴くのも久しぶりで楽しかった。 英国婦人会というのは、本人または配偶者が日本国籍であれば入会できるそうだ。 他にどういう条件が必要かはよくわからない。なんとか婦人会は私の知ってるだけでもいくつかある。 県人会や同窓会など英国での日本人社会はかなり根を張り巡らしているようだ。 私は基本的にこういう組織に入会するのは嫌いではない。そこで自分に必要な情報が得られるのであれば。 しかし、英国に日本人が仕事や結婚で住むようになった当時とは現在の状況はかなり変わってきている。 組織に守られながらその中で生活している人は今は少ないんじゃないかと思う。 それぞれの組織が時代に応じて変化せざるを得ないと思うのだが、そのあたりはどうなんだろう。 1年ぐらい経てばもう少し事情がわかってくると思う。

    1999年3月18日(木)
 今日はアダルトスクールのEFL(English as a Foreign Language)コースのインタビュー。 Tottenham Court Roade駅からとことこ歩いてやっと見つけたのは、中国会館みたいなところだった。 いったいどういう場所なのだろう。英語と中国語の両方の案内があちこちに出ていたのだから。 簡単な試験のあと、さんざん待たされて面接だった。 待っているのはたぶん・・・3人で話しているのがたぶんスペイン語。電話していたのがイタリア語。 受付の中国人と会話しているのが中国人。と勝手に推測して観察する。 皆お互いに英語が不確かなのでコミュニケーションがとれない。とても面白くスリリングな状況である。 これは是非通ってみたいと思った。 ところが、私の英語レベルにあうクラスは定員いっぱいで次のSummer Termは無理だとのこと。 ただ、多少きついが1ランク上のクラスなら可能かもしれない。 4月20日のクラス最初の日に一応VISITしてみなさいというようなことを担当官に言われた。 うーむ、Intermediateの私がupper intermediateか・・・1ヶ月で何とかなるだろうか。 そういえば、今日で渡英3ヶ月。相変わらず英語は分からないが、当初より単語が区別できるようになり、 ひどいカタコトとはいえ、意志を伝えられるようになってきた。よし、頑張ろう。 単純で思いこみの激しい私は渡英当初の落胆ぶりはどこへやら、明日への希望に燃えるのでありました。

    1999年3月19日(金)
 そこへ風邪をひく。日本でも滅多にひかなかったのに。やはり、仕事していないから緊張感が足りないのだろうと思う。 夕食のお買い物に出る以外1日中家にいた。医療費が高いと聞いているので、病院にはあまり行きたくない。
 近くに住む日本人の友人がG.P(General Practitioner)に登録したと言っていた。 彼女のご主人は外資系の会社に勤めていて、社内結婚だったそうだ。 それだけに彼女は何でも自力でやれるすごい人だ。英語に不自由しないのがうらやましい。

    1999年3月20日(土)
風邪のため、猫の面会は夫だけで行ってもらう。私は家で英語の雑誌を辞書片手にこつこつ読んでいる。 辞書を引く単語にラインマーカーを引くようにしたら、ページがピンクでとてもキレイ。 こんな調子では先が思いやられる。




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劇団一跡二跳

e-mail: isseki@m5.gyao.ne.jp / 制作:岸本 匡史