1999年2月-2-
    1999年2月15日
 昨日は聖バレンタインディ。どうも女性から男性にチョコレートを贈るというのは日本だけのようで、 この国では愛する人が愛する人に花やチョコレートなどを贈ることになっているようです。 英語学校の私のクラスの先生は「中学時代には女の子がお目当ての男子生徒にプレゼントをするけれども、 大人になったらそんなことしないわ」と言っていました。  日曜の夜9:10の回の映画を夫と観に行きました。 そんな時間からの回があることも驚きですが、それが超満員だったのにはもっとびっくり。 聖バレンタインディだったからでしょうか。「シェイクスピア・イン・ラブ」は英語が分からなくても楽しめる映画でした。 もちろん分かるに越したことはないのでしょうが、「ロミオとジュリエット」を創作最中の若いシェイクスピアのラブストーリーなので、 比較的想像しやすかったです。はい、私の場合、英語は想像力です。 当然ですが、見終わってから夫に解説をしてもらうまでは理解できない所だらけでした。 でも、当時の木造の芝居小屋や舞台裏などはとても興味深く、ラストのくだりなど、やられたという感じです。 映画が終わると場内から拍手がおこりました。びっくりして「この国では映画にも拍手をするのか」と夫に聞いたら、 「アメリカよりは控えめだよ」とのことでした。  しかし、見たい映画は数ありますが、舞台と同じく英語が分からない悲しさがあります。 まもなく渡英2ヶ月目。いまだ、英語は上達せずというところです。

    1999年2月17日(火)
 日本での生活とうってかわって、現在専業主婦という初めての経験をしております。これが実に面白い。 今まで劇団で忙しくて、やらなくてはならないことに追われてばたばたしていたのが、ゆっくり井戸端を囲める。 そして私はそういうことが好きだったのだという事実に突き当たりました。 今まで自分だけが認識していなかっただけかもしれません。そういうわけで、ロンドンの有閑マダムと相成りました。  井戸端を囲むと言っても、ロンドンでのお友達は、いまのところ日本人ばかりです。 それも皆駐在員の奥様で、私よりかなり若い子供のいない方と、私よりも少し年上の子供の手のかからない方々です。  さて、このグループの一人、Aさんとパブでランチをとりました。 このパブは、英国在住10年になる国際結婚組の奥様から教えていただいたところで、 珍しくタイ料理が食べられる結構有名なパブでした。とてもおいしいのでお勧めです。 High Street Kensington駅とNotting Hill Gate駅を結ぶKensington Church Streetのちょうど真ん中ぐらいにあります。 店の奥には、オーナーが蝶々好きだそうで、蝶々の標本が飾ってあるので、蝶のだめな人には向きません。 このお店、12時から14時のランチタイムになるといつも満員です。 通りを挟んで斜め向かいのパン屋さんも評判だそうです。 お店のお名前の知りたい方は劇団にメール下さい。こっそりお教えいたします。

    1999年2月18日(木)
 日本の友人に頼まれて、はじめてFortnum&Maisonへ紅茶を買いに行きました。そもそも このお店自体、よく知らなかった私です。てっきりレストランかと思っていたら、 1階が紅茶のお店で、2階から上はデパートになっているようでした。 Harrodsにも行きました。ここでも紅茶を買いましたが、いまだにここに来るとよく迷子になります。 今年はHarrodsの150年祭だとかで、あちこちに150年と書いた旗やプレートがあります。 これまたお友達に聞いて知ったのですが、毎年個数限定でYear Bearなるハロッズ・テディベアが売り出されるのだそうです。 常識だったらごめんなさい。その足にはその年の西暦が書かれているのですが、 今年だけは残りの足に創立年も書かれているのだそうです。日本でも売られているとのこと。 ちなみにうちは猫がいるので、ぬいぐるみは買わないことにしています。

    1999年2月20日(土)
 猫の検疫所の面会日だというのに、朝から気分がすぐれず胸焼けするので1日寝て暮らしました。 理由がわかりませんが、夫にいわせるとお腹が痛む風邪ではないかと。 同じものを食べているのにけろけろしているので、食中毒ではないようです。 具合が悪くなると病院の問題が気になります。幸い、日本語が通じるクリニックがあるということ。 日本人会の経営するジャパン・クリニックだそうです。 イギリスの医療費は外国人にはとても高いと聞いています。




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劇団一跡二跳

e-mail: isseki@m5.gyao.ne.jp / 制作:岸本 匡史