1999年2月-1-
    1999年2月2日
 公演を観たという連絡がぽつぽつロンドンに届きます。楽日、お疲れさまでした。
 紀伊國屋公演は、旗揚げからの目標の一つでしたから、無事に終わったのがとても嬉 しいです。公演は終了しても、制作部の仕事はまだまだ残っています。そして、一休み もつかの間、次の新作の制作が始まります。頑張って下さい。

    1999年2月5日
 ロンドンに来て、初めて劇場に行きました。ピカデリー・サーカスのクイーンズ、テ アトル・ド・コンプリシテの「ストリート・オブ・クロコダイル」です。これは昨年来 日して世田谷のパブリックシアターで上演された作品ですので、ごらんになった方も多 いと思います。面白かったです。前から4列目、26ポンド(1ポンド=約200円) でした。もう少し後ろの方がよかったかもしれない。ほぼ満席でした。
 私は英語が分からないということを心配していたのですが、この作品に関しては、英 語が分からないことはそう問題ではなかったように思います。(もちろんわかった方が よいでしょうが)
 劇場を出ると、さすがピカデリー・サーカス。どのレストランもパブもカフェも開い ていて、あちこちの劇場から見終わって出てきた人たちがそれぞれのドアをくぐってい きます。劇場街の何とも言えぬ雰囲気は今思い出してもわくわくするものがあります。

    1999年2月9日(火)
 夫が出張に出ているので、夕方思い立ってレスタースクエアに向かいました。たしかこ こら辺りにハーフプライスチケットのお店が…と探しますと、6時を回ったからか シャッターを半分閉めかけたまま、人の列が続いていました。チャンスとばかりシャッ ターをくぐって、ちょこんと列の後ろに並びました。すぐにその私の後ろに3人並んだ ので一安心。私の番が回ってきて、カウンターが高いので背伸びをしてもカウンター上 の金額表がよく見えないほどです。今日の「シカゴ」のチケットが欲しいと言うと、席 のクラスを聞かれたので一番高いチケットを希望しました。担当者は電話で空席を確 認したようです。44ポンドとあるのですが、私はてっきりその半額になるのだろうと 考えていました。カードでもいいというのでカードを出すと、やっぱり44ポンドのレ シートが目の前に出されました。今更文句も言えないので、サインをしてお店を出まし た。たしか当日の半額チケットはキャッシュでしか買えないと書いていたのになーと思 い、よく考えてみたら「シカゴ」の半額チケットは出ていなかったのでした。そればか りか、いい席を当日に手に入れるためにより高いお金を支払ったわけです。目の悪い私 には最高の席でした。前から5列目のど真ん中。全体を見るならもう少し後ろか2階席 の方がいいかもしれないとまたもや同じことを考えました。
 さて、「シカゴ」のパンフレットに載っている主役の女優さんはブロードウェイに引き 抜かれたとかで、アンダーステディの人が演じていました。歌はうまいのだけど、そこ はかとなく感じる貫禄に欠けていたような気がします。
 いくらミュージカルとはいえ、英語が分からないと悲しいものがあります。全体がどっ と笑うところなど、取り残された気分になります。 それを差し引いても、舞台を観るのはなんて楽しいのでしょう。思えば日々の忙しさを 理由にずいぶん舞台を観ない制作者でした。すっかり舞台を観る楽しさを置き忘れてい たのかもしれません。今、全くの観客になって、白紙で舞台を楽しんでいます。 しかし、ストレートプレイはまだまだ無理だと思っています。でも、何年いてもこの まま無理なままかもしれませんね。
 ロンドンはこのところ寒い日が続きます。一昨日は深夜に雪が降りました。しかし、一 日一日、日の出が早くなり、日の入りが遅くなり、お昼が長くなっていきます。春が待 ち遠しいです。




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劇団一跡二跳

e-mail: isseki@m5.gyao.ne.jp / 制作:岸本 匡史