1999年1月第-2-
    1999年1月13日(水)雨
 今週だけ英語学校のプライベートレッスンを受けています。題して、缶詰レッスン。 一日3時間の5日間。英語の基礎から始めています。中学校の時習った、現在形、現在 進行形、近未来など手渡されたテキストを真剣にやっています。中学当時と違うのは日 本語が使えないことと、私がすべて頭では理解していること。でも、これは「わかって いるつもり」だったということです。それが証拠に、レッスン中のおしゃべり(テキス トから横道にそれて先生と世間話ばかりしています)中に、三単現のS、過去形、複数 形を訂正されています。完全に身に付いていないということなのです。言いたいこと、 聞きたいこと、知りたいことは山ほどあるのに、言葉の壁が立ちふさがっている。実に 悔しいです。今更バイリンガルでぺらぺらにはなれっこないにせよ、せめてテレビや映 画、舞台の英語をわかるようになりたいです。
 外国に住んだからと言って英語が話せるようになる訳じゃないと以前に聞いたことが ありましたが、改めてその通りだと思います。英語を話す機会は自分から作らないとな かなかできません。私のブロークン英語はこのままだといつまでたってもブロークンの ままでしょう。例えば現地学校に子どもが通えば現地の人とのおつきあいができるかも しれないけれど、子どもがいないのでこれは無理。もう恥を承知で自分から出かけてい くしかありません。もうすでにいろいろ恥をかいていますけれど。

    1999年1月14日(木)雨
 このところ天気が悪いです。夜、同じマンションの住人(ちょうど2階下)で、若い ときに日本に行ったことがあるというイギリス人のご夫婦宅を訪問しました。
 先週、留守中にうちの部屋にパンフレットを届けて下さったことから、私がお電話し たのがきっかけです。そのパンフレットは、家の近くにあるHolland Parkの中の京都庭 園を紹介するものでした。彼はジャパンソサエテーの会員で、引っ越ししてきた住人が 日本人だと知って届けてくれたのでしょう。英語はさっぱりですが、せっかくいただい たのにお礼を言わないのも失礼だろうと思い、堂々、お電話をしたのでした。一つには 、同封のお手紙に何か困ったことがあったらいつでも連絡を下さいと書いてあった(と 勝手に解釈した)ことと、多少ブロークンでも理解してくれるだろうという開き直りが あったからです。そして、お電話にでたご本人にお礼を言ったらたいそう喜んで下さっ て、また日を改めてご挨拶をということになったのでした。翌日、この方がおいでにな った際、ちょうど私たち夫婦はお隣のお宅にご挨拶をしている最中でした。(お隣もイ ギリス人です。奥さんは中国系のように思われました。)彼はお隣さんに、かの京都庭 園のパンフレットを渡してその場を立ち去りました。ご挨拶が終わって、買い物にでる 前に、彼のお宅に寄りましたら、まだお帰りになってないとのこと。行き違いでした。 また連絡すると行って出かけました。そして、その夜、彼が再度現れて、今日の夜をブ ック(予約)してくれたのでした。
 前置きが長くなりました。1時間30分ほどお邪魔しました。とてもにこやかでジェ スチャー豊かな方です。奥様は、理知的な雰囲気で、ガーデニングが趣味。ご主人に言 わせるとgreen fingersを持っているそうです。今にも枯れそうな木々を生き返られる ことができるのだとにこにこ話されました。
 夫がいなかったらコミュニケーションできなかったでしょう。お二人の話しているこ とを大半訳してもらいました。私の話したいことも。それでもそう頻繁に通訳してもら うのも具合が悪いので、適当に相づちを打っているときもありましたし、お二人の表情 や話の流れで推察しながら会話に加わっておりました。
 私が演劇を日本でやっている話をしたら、ソサエティの方を紹介して下さいました。 もう少し英語で意志疎通が図れるようになったら、ご連絡したいものです。
 全く度胸があっても、英語が分からなければ話になりません。

    1999年1月15日(金)雨
 成人の日は当然ながらここUKでは平日です。この日まではお正月気分だったもので すが、お正月を祝うのは日本の風習だと思います。いえ、新年を慶ぶのは万国共通だと 思うのですが、やっぱり「お正月」は私の中では日本のものなのです。
 それで、つらつら祭日について調べてみました。UKは祭日が日本より少ないです。 日本国大使館の今年(1999年)の休館日から拾い上げてみると、4月2日(金)グ ッドフライデー、4月5日(月)イースターマンデー、5月31日(月)スプリングホ リデー、8月30日(月)レイトサマーホリデー、12月27日(月)クリスマス(振 替休日)、12月28日(火)ボクシングデーの5日くらいです。資料が少ないので、 もし間違っていたらどなたか訂正下さい。日本大使館の休館日には日本の休日も含まれ ているのです。その代わり、夏にはみんな2週間以上の休暇を取るそうです。
 午後から、在ロンドン10年とおっしゃる方をご紹介いただいたのでお電話したので すが、生憎都合がお悪くて、また別の日にという話になりました。

    1999年1月18日(月)晴れ、のち雨
演劇と何の関係もないことばかりしています。
昨日、一昨日とイタリアのミラノに行って来ました。飛行機で正味約1時間30分(時 差が1時間あります)です。イタリア語は全くわからないのですが、現地にいる日本人 の方に案内していただきました。1泊2日のミラノ旅行の目的はサッカー観戦です。A Cミラノ対ペルージャ戦に行って来ました。場所はStadio San Siro。もちろんペルー ジャの応援。結果は2−1で負けてしまいましたが、試合終了間際に中田選手のPKが きれいに決まったのは嬉しかったです。私たちはセンターラインより気持ちゴールに近 いあたりの、向こうにベンチが見える側。前から4列目。サッカー通にはもう少し後ろ がよいのでしょうが、目の悪い私にとってはとてもよく見えて満足のいくシートでした 。後ろを見上げると辺りは日本人がいっぱいでした。日本の旅行代理店の押さえている 席だからとのこと。しかし、ミラノの大応援団ときたら。ホーム側のゴール後ろばかり か、その向かいのゴールの後ろさえミラノの応援のように思えました。ホーム側のサポ ーター席ときたら大変。ゲーム前30分くらいからぎっしりで、おびただしい旗の数に 、応援歌。ペルージャの応援団をその数で完全に圧倒していました。
 ミラノという町は、商業、特にファッション関係の中心地。もちろん観光地でもあり ます。セールの時期でしたが、驚いたことに、日曜日は町のほとんどのお店がお休みな のです。開いているのは本屋さんとCDショップぐらいで、レストランやカフェも休み のところが多いのです。多くの観光客が黙々とウインドウショッピングをしておりまし た。宗教と規則のためだとか。でも、結構フレキシブルに特例の条例が出るとか。例え ばミラノコレクションや、クリスマスセールなど。また、月曜日はオープンが午後3時 ぐらいからの店も多いそうです。お昼休みも長いし、バカンスも長い。聞いた話で、真 偽を確認していませんが、7〜8月の夏期休暇の季節には人口130万人のミラノ市か ら、80万人が方々に出かけていくそうです。東京のお正月状態以上です。さて、カフ ェに入ってみました。チップは10%だそうです。(このチップは普段も悩みの種です 。)ふつうのコーヒーを頼んだつもりが当然のようにエスプレッソが出てきました。ま た、観光地のお店でも英語が分かる人がとても少なく、イタリアに今度来るときには「 イタリア旅行会話」を持参しようと思いました。
 できれば、ロンドンにいる間に是非ペルージャに行って、ホームで中田選手を応援し たいと考えております。そういう考えができるのも、航空券の安さです。日本円に換算 して一人約30000円くらいでした。
 イギリスのプレミアリーグも何とか見に行きたいのですが、なかなかチケットが手に 入らないのです。どなたか詳しい情報をおもちの方、教えて下さい。
 で、演劇の話は、きょうもありません。現在、英語を勉強中なので、もうしばらくお 待ち下さい。
 今日でロンドンにきてからちょうど1ヶ月です。英語に関しては、相変わらずなにも わからないままです。焦らない、焦らない。自分にそう言い聞かせております。お芝居 はその次、です。




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劇団一跡二跳

e-mail: isseki@m5.gyao.ne.jp / 制作:岸本 匡史