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【A−2】




内科の診察室。
不安げな面持ちの早智子、辺りを窺いながら椅子にかける。
早智子の服は、かなりの部分が黒に取って代わっている。
ドクターがカルテとレントゲン写真を手に、足早に現れて−。

ドクターいやぁ、お待たせしちゃいました? すみませんね、ちょっと腹の具合がおかしくてね。いやぁ、お恥ずかしい。まさに医者の不養生ってやつですな。で、結果なんですがね。
早智子(固唾をのむ)はい。
ドクター別に異状ありませんね。ずばり、健康体。安心してください。
早智子(拍子抜けして)…嘘でしょう?
ドクターいやいやいやいや、ホントですよ。
早智子そんな、バカな。
ドクターいや、バカはないでしょう、あなた。ちゃんとレントゲン撮ったんですから。
早智子お願いです、本当のことを言ってください。
ドクターだから、ずばり、健康体。安心してください。
早智子安心できないから言ってるんです。
ドクター…まいったね、こりゃ。
早智子先生、まいってるのは私なんです。
ドクター例えばね、あなた癌です、と言われてショックを受けるのなら分かりますよ。でも健康ですと言って落ち込まれた日にゃあなた…。
早智子もう一度よく見てください。お願いします。
ドクター…あなた、私の話、聞いてます?
早智子聞いてますよ、もちろん。
ドクターじゃ、いいですか。よぉく聞いててくださいよ。1回しか言いませんからね。
早智子…分かりました。
ドクター(威厳をもって)健康体です。おめでとう。
早智子…で?
ドクターでって、いやいやいや、だから何ですか、でって?
早智子実は…とか、と言いたいところだが…とか何とか続くんでしょう?
ドクター続きませんよ。勝手に続けないでくださいよ。
早智子私、覚悟はできてますから。
ドクター…まいったね。
早智子必要なら肉親に連絡を取ります。言ってください。兄がいますから。兄に連絡を取りますから。そう言ってください。
ドクター(レントゲンを示し)きれいなもんです。影なんてどこにもない。何の疑わしいとこもない。必要なら健康だっていう診断書、出しましょうか?
早智子…本当に何ともないんですか?
ドクター私、竹を割ったような性格です。何事にもストレートです。嘘は言いません。
早智子………。
ドクターよろしいでしょうか?
早智子だったら。
ドクターはい?
早智子…どうして胃が時々痛むんですか?
ドクターそりゃまぁ、痛むとしたら…
早智子痛むんです。
ドクターストレスですよ。精神的なものですね。
早智子ストレス…?
ドクターだからまぁそういう意味じゃ、ストレスからくる胃潰瘍の予備軍とは言えますけどね、けどそれはあなた、健康体の人もひっくるめて万人がそうなんですから。
早智子私、太ったんです。
ドクター何ですか、今度は?
早智子だから体重です。この1週間で7キロ太ったんです。
ドクターじゃ胃が痛むの、食い過ぎですよ。
早智子痛むのは食べたあとじゃないんです。
ドクターじゃ、やっぱりストレスですね。
早智子関係はないんですか?
ドクター確かに急激な肥満は好ましくありません。でもいいですか、あなたの場合、こっから先、注意して聞いてくださいよ。
早智子…はい。
ドクター今のところ健康体、影響は出てません。
早智子そんなおかしいじゃないですか。1週間で7キロも太って、それで体がなんともないなんて変でしょう?
ドクター肥満自体は病気じゃないんです。
早智子…病気じゃない?
ドクター肥満体になると陥りやすい病気というのは、ままありますよ。けど太ったからといって病気に直結するわけじゃないんです。
早智子………。
ドクターよろしいでしょうか? 私、今またちょっと腹の具合でトイレに駆け込みたい気分なんですよ。
早智子…どうもすみませんでした。
ドクター一応、お薬ね、痛み止めを2日分出しときますから。まぁ、痛むなと思ったときには飲んでみてください。気安めです。(急いでカルテに書く)
早智子…分かりました。
ドクターじゃ、そういうことで。

ドクター、カルテとレントゲンを抱えて素早く出ていく。
早智子は椅子に座ってぼんやり…。それから、なにげなくバッグからチョコレートを出すと、ゆっくりと食べ始める…。
と、少女が恐る恐る後じさるように現れ、続いてにじり寄るように桶を手にした老婆が近づいてくる。
その老婆は澄香にそっくりである。

少女…お菓子の家を壊すつもりじゃなかったの。
老婆いいんだよ。
少女おなかが空いてただけなの。
老婆何にも怒ってないよ。森の中をたくさん歩いて疲れただろう?(チョコレートを差し出し)ほら、このチョコレートをお食べ。(と手探る様子)
少女…おばあちゃん、目が悪いの?
老婆ああ、ちょっと悪くしてね、よく見えないんだよ。いいからほら、お取り。
少女(チョコレートを受け取って)ありがとう。
老婆さぁ、一緒に中へおいで。お兄ちゃんも待ってるから。
少女(驚く)お兄ちゃんがいるの?
老婆ああ、慌てて逃げ出したからはぐれたんだろう?
少女ホント? ホントにお兄ちゃん、中にいるのね?
老婆ほら、あそこだよ。

と、格子戸を掴んだ、捕らわれの少年の姿。
少年は絶望の淵から泣きそうな声で−。

少年逃げるんだ…! そいつは魔女だよ…!
少女(驚く)…お兄ちゃん!
老婆(ニヤリ)仲良しごっこはもう終わりだよ。
少年早く、遠くへ逃げるんだ。そいつは目は見えなくても匂いで分かるんだ。

少女、とっさに逃げ出そうとするが老婆=魔女に先回りされて−。

少女どうして?
魔女お前たちのおいしそうな匂いが、その服にたっぷり染みついてるんだよ。
少女…服に?
魔女どこまで逃げたって匂いで分かるんだよ。
少女(絶望してへたりこむ)…お兄ちゃん。
魔女(桶を突きつけ)分かったら、まずは水を汲んでくるんだ。そしたらおいしいものをこしらえるから、兄さんに食べさせておやり。お前の兄さんはたっぷり太らせなきゃならないからね。
少女太らせるって…どうして…?
魔女決まってるじゃないか、私が食べるんだよ。
少女…!
魔女さぁ、早くおし!

魔女は悲嘆に暮れる少女を追い立てていく。
独り、森に水を汲みに出た少女、運命を呪いながら−。

少女…帰りたい。森を抜けておうちに帰りたい。お兄ちゃん、きっと道は見つかると言ったのに…(ふと目に留まり)伝書鳩…! (走り寄って)お願い、お父さんに伝えて。私たちはここにいるって。ここで、じっと息をひそめて待ってるって。

と、窓の向こうに継母の姿が見えてくる。
継母は父親をたしなめている様子。

継母子供たちのことは、もう忘れるんだね。あの子たちは森の奥に置いてきちまったんだから。今から見つけに行こうにもどこにいるのか分かりゃしないよ。

少女は伝書鳩に運命を託そうとする。

少女ここよ。森のここにいるって。伝えて。そうだ、私の服の切れ端を、これをくわえてって。お願い。そうすればきっと…(伝書鳩は気まぐれに飛んでいく)あ…。………。…伝書鳩はいつもそう。伝えてほしい肝心なことは何も伝えてくれない。教えてほしい大事なことは何ひとつ届けられない…。

窓の向こうは継母に代わって、捕らわれの少年に近づく魔女の姿。

魔女どれ、指を出してごらん。どれくらい脂がのってきたか触ってみるから。
少年まだそんなに太ってないよ…。(そっと枯れ枝を差し出す)
魔女(枝をはたき落とし)こんな枯れ枝でごまかされやしないよ。指だよ、指。お前のおいしい生身の指を出すんだよ。
少年………。(泣く泣く指を指し出す)
魔女(少年の指をなめて)話にならないね。あと10キロは太らなきゃ。
少年僕、10キロも太れないよ。
魔女食べればいいんだよ。簡単なことさ。10キロ太るまで食べ続ければいいんだから。さぁ、お食べ。

魔女、少年の口に強引に食べ物をねじ込んでいく…。

少女…むりやり、お兄ちゃんを太らせようとしてる。…お兄ちゃんは、食べられるために食べさせられる。食べさせられて、太らされて、そして食べられる。魔女が食べるわ! 私、どうすればいいの?

少女、伝書鳩のいたあたりに何かが落ちているのに気がつく。
拾い上げると、それは携帯電話。
少女は恐る恐る数字を押して、耳にあてる。
と、早智子の仕事場の電話が鳴る。
早智子、ゆっくりと電話を振り返り、そのまま目を奪われる。
と、声。

早智子さん!

早智子と少女、びくっとして立ち上がる。
そして少女は携帯電話を胸元に隠すようにして駆け去っていく。

早智子(声の方に振り向いて)…福島君。

ワンルームの仕事場。
部屋の入り口に、大きなバッグを持った福島が立っている。
電話が鳴っている…。

福島鳴ってますよ、電話。
早智子(振り返って電話を見る)
福島あ〜駄目じゃないですか、また間食なんかして。(バッグをおろす)
早智子え…?(手にしていたチョコレートに目を奪われる)
福島早智子さん、ここんとこ太り過ぎなんだから。(とチョコレートを取り上げ)電話、出ますね。(と電話に出て)もしもし、お待たせしました。あ、はい。すみません、ちょっと待っていただけますか。(送話口を押さえ)どうしますか? 女の人からですけど。
早智子女…? 誰だろう…?
福島(電話に)あのぉ、失礼ですが…? あ、分かりました、ちょっとお待ちください。(送話口を押さえ)澄香、って言えば分かると言ってますけど。

早智子、弾かれたように福島から電話をもぎ取って−。

早智子(出て)何の用? 声も聞きたくないって言ったのはあなたよ。二度とかけてこないで!

早智子、乱暴に電話を切る。

福島(チョコレートをかざし)…あの、コレ、捨てていいですよね?
早智子………。
福島(ダストボックスに捨てて)今の、もしかして…?
早智子先週来た、あの図々しい女よ。
福島やっぱり。声の調子を聞いたときにそうかなぁって思ったんですよ。
早智子だったら取り次がなきゃいいでしょう!
福島………。
早智子…違う。私が勝手に出たんだったわね。
福島いや、ああ、そうですよね。次がないっていう手があるんですよね。やっぱりダメだなぁ、ぜんぜん気が利かないや。
早智子そんなことない。福島君、よくやってくれてる。謝らなきゃいけないのは私の方だわ。
福島何言ってるんですか、いいんですよ、そんな。
早智子(頭を下げ)八つ当たりばかりしてごめんなさい。
福島やめてくださいよ。かえって僕、穴があったら入りたくなっちゃいますよ。
早智子十分、反省したから。
福島十分、分かりました。はい。畏れ多いくらいに(とひれ伏す)。…で、原稿のほうなんですけど…?
早智子え? ああ、一応ざっとは書いたの。もう少し整理しようと思って考えてたんだけど、今からやるわ。(バッグからワープロを出そうと)
福島すみません。
早智子だから謝らないで。
福島いや、なんか連続ものみたいになっちゃったじゃないですか、あの『ヘンゼルとグレーテル』。
早智子私は喜んでるのよ、それだけ気に入ってもらえたってことだろうし。
福島気に入ったんですよ、編集長が。もうツルの一声で決まりましたからね、よしコレ、連続でいってみようって。

早智子、いったん執筆体勢に入るが、手が動かない…。

早智子…ねぇ、福島君。
福島はい?
早智子私、そんなに太った?
福島いや、あのまぁ、痩せてきたとは言えないと思いますけど。
早智子スギがつくほど太った?
福島…何ですか、スギって?
早智子福島君、来た早々言ったじゃない、「早智子さん、ここんとこ太りスギなんだから」って。
福島あれぇ? 言いました? そんなぶしつけなこと。
早智子言ったわ。あの言葉、印象強かったもの。
福島(土下座して)申し訳ありませんでした。
早智子違うのよ、勘違いしないで。責めようと思って聞いたんじゃないんだから。
福島いや、あの、思わず口が滑ったんだと思います。すみません。
早智子違うの。福島君、言ってくれたじゃない、先週あんなことがあって。「人間、必要以上に食べたらいけないんです」って。それ聞いてね、ああ、そうだなぁって、私思った。だから、もっと痩せようと思ったの。痩せて、スリムになって、必要以上のものは受けつけないようにしようと思ったの。
福島あ、だから僕、今日持って来たんですよ。
早智子え…?
福島なんせ、うち出版社ですから。そこらへんは任しといてください。こういうことでお役に立てなかったら意味ないですからね。

福島、機敏に大きなバッグを抱えてきて、何の気なしに早智子の目の前に中身をぶちまける。
それは大量の雑誌・書籍類、ビデオテープ…。

福島全部、ダイエットの本とか雑誌です。けっこう出てるんですねぇ、持ってくるのにちょっと苦労しましたけど。いや、あのほら、重くて。(ビデオを手にして)ビデオもあったんですよ。出版社のうちがこんなビデオ出してるとは知りませんでしたよ。
早智子………。
福島…お気に召しませんでした?
早智子…ビデオはね、私もずっとタイマー録画してたの。あるでしょ、ほら、テレビでやってる体操。女の人が何人か出てきてレオタードで運動するやつ。
福島ちょっと僕は、見たことないかもしれない…。
早智子私も見たことないの。
福島え…?
早智子録画はするんだけど、1回も見たことないの。とればそれで安心しちゃうのかな、録画するだけで見ることのないテープがどんどんたまっていくの。
福島…あ、僕もよくあります、そういうこと。深夜番組とか録画するんだけど、そのままにしちゃってて…。
早智子あの人、私よりスリムだったじゃない?
福島え? …あ、あの人って…?
早智子だから電話してきた、あの女。
福島…ああ、あの人。
早智子あのとき、私よりスリムだったでしょ?
福島え〜?そうですか? 早智子さんのほうがぜんぜん普通だと思いますけど。
早智子スリムだったわ、指。
福島指、ですか?
早智子そう。まるで枯れ木の小枝みたいだったわ。
福島そうですかぁ?
早智子だからよけい思ったの。痩せようって。痩せて、スリムになって、必要以上のものは受けつけないようにしようって。…でも、そう思えば思うほど、取りあえず蓄えとかなきゃって思うの。もう食べないんだから、もう栄養とれないんだから、仕事に専念するんだから、取りあえず食べて、いつ必要になるか分からないけど、取りあえず食べて蓄えとかなきゃいけないって、そう思えて…

ノックの音。
早智子と福島、はっと振り返る。

福島…誰だろう?
早智子僕、みてきます。

福島、玄関口へと去る。
と、電話が鳴る…。
早智子、じっと電話を見ていたが、苛立ちをあらわに電話へ−。

早智子(出て)もしもし? …! どうしてかけてくるのよ? もう渡すものも渡したし、はっきりさせたでしょう? …え? ………。バカなこと言わないで、どうしてここに主人がいるのよ!(叩きつけるように切る)

と、福島が舞い戻ってきて−。

福島…あ、あの、ご主人なんですけど。
早智子

早智子が驚いて振り返ると、須藤が立っている。

早智子あなた…。
福島あ、なんかすみません、散らかしっぱなしで。(と雑誌類を集めつつ須藤に)いや、あのこれ、僕がぶちまけちゃったんです。すぐ片づけますから。
須藤(早智子に)いきなり訪ねて来て悪いと思ったんだけど。
早智子…別に構わない。
須藤電話するのも仕事の邪魔だろうし、どうせ邪魔するなら直接訪ねたほうがいいと思ったものだから。
早智子だから、構わないわ。
福島あのじゃ、すみません、僕、ちょっと出てきますね。
早智子いいのよ、福島君。(須藤に)原稿、待ってもらってるの。手短にね。
福島いやあの、でもあれだから。適当に戻ってきますから。だから…だからって言うのもヘンですけど…。早智子さん、コレあっちの方に置いときますから。

福島、重いバッグを抱えてあたふたと出ていく。

須藤玄関のチャイム、壊れてるんだな。
早智子…ああ、もうずいぶん前からなの。
須藤…少しは痩せてくれてるのかと思ったら、逆なんだ。
早智子…用件を言って。
須藤あ、ああ。…初めは驚いたんだ。君が彼女にすんなり渡したって聞かされて。
早智子あなたが望んだことだわ。
須藤…僕は望んでなかったんだよ。
早智子何言ってるの、いまさら。持ってこさせたのはあなたよ。判だって先に押してあった。
須藤だから君はほっとしたんだ。
早智子…ほっとした? 私が?
須藤僕は彼女とはわざとそうなったんだ。君がどう出るかと思って。
早智子………?
須藤ああいうことになって別れ話を持ち出せば、何の躊躇もなく君は受け入れるんじゃないかって。その結果が知りたかった。
早智子試したの?
須藤試してたのは君の方だ。
早智子…え?
須藤この1年近くずっとだ。仕事で遅いとき、徹夜になるとき、君はずっと電話をかけてきた。無言の電話だ。それで僕が出ると、じっと息を殺して窺うんだ。
早智子…私が何を窺うのよ?
須藤女だよ。女が来てるんじゃないか、そばにいるんじゃないか。君は黙って、息を殺して気配を感じ取ろうとするんだ。
早智子………。

電話が鳴る。
早智子と須藤、ともに動かない。

早智子(突然)うるさいわ! 出てよ、福島君!
須藤…彼はいないよ。

電話が鳴る。
早智子、一瞬はっと須藤を見て、冷静を装いつつ足早に電話へ−。

早智子(出て)はい。…あ、どうも。…いえ、いつもご迷惑ばかりかけて…。…あ、はい、今、代わります。(と送話口を押さえて振り返るが慌てて電話に戻り)あの、すみません。彼ちょっと出ちゃってて、私が用事を頼んだんです。頼んだのは私です。…え? …社に電話するように言えばいいんですね。…分かりました。…どうも。

早智子、静かに受話器を置く。

須藤…君が望んだことなんだよ。
早智子………。(振り返って須藤を見る)
須藤だけど彼女と一緒になる気もないんだ。今はホテルで暮らしてる。それだけは言っておこうと…
早智子ちょっと待って。
須藤…何だい?
早智子あなた、何にも分かってない。
須藤分かったんだよ。
早智子どうして私がそんなこと望むの? だって私はあなたのこと、私が望んでたのはあなたにもっと私のことを…
須藤全部読んだんだ、君の作品。
早智子…作品?
須藤君のことが少しは分かるかもしれないと思ったから。短編とかエッセイとか、探して全部読んだんだ。
早智子今そんな話、関係ないわ。
須藤その中に、僕は一度だって登場してこないんだよ。
早智子え…!
須藤登場してくるのはいつも、お義兄さんなんだ。
早智子(混乱)…兄さんが…? どうして…?
須藤…何にも分かってないのは、たぶん君の方なんだよ。

早智子、夢遊病のようにワープロに戻って画面を見る…。



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